【もう我慢しない】調和性を活かして、自分らしく意見を伝える方法

皆さんは次のような経験をしたことがありますか?

チームメンバーでのミーティング中にそれぞれが意見を出し合っている時、
「自分が意見を言ったら面倒なことになるかも」と感じて、つい黙ってしまった。
そして会議が終わってから「ああやっぱり何か言うべきだったかも…」とモヤモヤしてしまう。

また、プライベートにおいても

何人かで遊んでいる時に
「本当はやりたいことがあるけれどみんなに反対されるかも」
「みんなのために、自分の意見を出すのは諦めよう」
こういった、自分の意見を出せずに自己犠牲的な選択をとってしまった。

このようなことに心当たりのある人はストレングスファインダーの「調和性」が弱みとして働いてしまっているかもしれません。

調和性は、全員が納得できるように意見をまとめ、全体の調和を取る力がある素晴らしい資質です!

真っ向から対立する意見がある時でも、どちらの意見もうまく取り入れて全員が納得できるような回答を出すことができます!

このようにプロジェクトを進めることができたらチーム全体の雰囲気も良くなりますし成果が上がりやすくなること間違いなしです!

「でも本当にそんなことができるの?」
「自分の意見をいうだけで精一杯なのにさらにみんなの意見をまとめて言うなんて」

こんなふうに思っている人も多いんじゃないでしょうか?

この記事では「調和性」を最大限に活かして使いこなす方法を詳しく解説していきます!

実はこの調和性は日本人に特に多く見られ、上位に現れる確率が2番目に高い資質です。

ですから、調和性を上位資質に持っていない人でも周りには高い確率でこの資質を持っている人がいます。

周りの人がどんな行動パターンを取るのか理解することは、集団生活において大きなメリットがありますのでぜひ最後まで見てください。

チームや人間関係をうまく進めるためのヒントがたくさん得られますよ!

目次

調和性の特徴

調和性は次のような特徴があります。

調和性
  • 全員が一致する点ではなく、全体の調和をとる
  • 対立は非生産的だと考える
  • 仲介や仲裁役になることが多い
  • 平和主義
  • 穏やかで落ち着いている

「調和性」という名前の通りこの資質は『全体の調和が取れている』、つまり全員が同じ状態や同じ速度で進んでいるのを好みます。

例えば、新製品の開発プロジェクトにおいて「目玉機能をつけよう」という意見と「既存モデルの問題点を改善しよう」という意見がある時にも「まず既存モデルの問題点を改善した後に新しい機能を追加しよう」と提案し全員が同じ方向性でプロジェクトに取り組むことができるようになる、といったイメージですね。

なんとなく調和性の特徴を理解できたでしょうか?

他の資質との比較

ここからは「調和性」の理解をより深めていくために他の資質とも比較してみましょう!

他の資質と比べることでより細かい資質の意味を理解することができます。

「自己確信」と「調和性」

どちらも自信をもって行動できる資質です。

しかし次のような違いがあります。

「自己確信」:自分の知識や経験に自信を持って行動する

「調和性」:自分より専門性の高い人の意見を尊重して行動する

例えば副業を始めようと思ったときには次のような違いがあります。

「自己確信」がある人

これまでの経験や知識からこの副業なら稼げる!自分でもできる!と思い行動する

このように自分の中の答えを信じて行動します。

「調和性」がある人

実際に副業で稼いでいる人に話を聞きに行きそのアドバイスを参考に行動する

このように専門家の答えを信じて行動します。

信じるものが自分なのか、専門家なのか、という違いがあります。

「指令性」と「調和性」

どちらも対立した意見をまとめる事ができる資質です。

しかし次のような違いがあります。

「指令性」:主導権を握って決断する

「調和性」:それぞれの意見の着地点を見つけ、調和をはかる

例えば、新製品を発売する際「市場を獲得するために早く発売するべきだ」という意見と「発売が遅くなっても品質を優先すべきだ」という意見で対立した時も次のように行動の違いがあります。

「指令性」がある人

主導権を握り、「多少のリスクがあっても早く市場に出すことが重要」などと考え行動する

このように自分の意見を通すことで対立を抑えます。

「調和性」がある人

「早期発売」と「品質保証」のどちらの意見も取り入れ「基本機能の品質を確認してリリースし、追って残りの品質を確認していく」といったような方針で行動する

このようにお互いの意見を取り入れてバランスよく対立を収めます。

対立を抑える際に、自分の意見を通すのか、お互いの意見を取り入れるのか、という違いがあります。

「着想」と「調和性」

どちらもいろいろな解決策を考えて行動する資質です。

しかし次のような違いがあります。

「着想」:独創的で自由な発想を好む
「調和性」:現実的な解決策やアプローチ方法を好む

例えば新しくオープンする飲食店の宣伝方法を決める際も次のような違いがあります。

「着想」がある人

「ドローンに大きな宣伝用バナーをつけて飛ばそう!」「最寄り駅に宣伝用のプロジェクションマッピングを投影しよう!」といった発想をする

このように他の人が思いつかないような新しい発想を出すことができます。

「調和性」がある人

「近くの成功している飲食店の方法を参考にしよう!」「飲食店経営している人にアドバイスをもらおう!」といった方法を選択する

このようにすでに効果が実証されている方法を選びます。

アイデアを出す際に思いつきなのか、前例があるものを選ぶのか、という違いがあります。

ここまでで、調和性の資質についてかなり理解が深まったのではないのでしょうか?

しかし、まだこれだけでは調和性が弱みとなってしまう可能性があります!

では、調和性の資質を強みとして活用するにはどのようにすれば良いのでしょうか?

最後に調和性の強み、弱み、活かし方について解説していきます!

強み、弱み、活かし方

まずそもそもですが、大前提、資質には良い面と悪い面の二面性があります!

上位資質をバランスよく使えば「強み」となりますが、使いすぎてしまうと「弱み」となります。

ストレングスファインダーの基礎知識についてはこちらの記事で解説してるので、合わせて読んでみてください。

ストレングスファインダーを間違った知識で活用しないためにもしっかり基礎知識を学ぶことが重要です!

強み

調和性を強みとして使うと次の状態になります。

強み
  • 異なる意見でも、着地点を探してチームの調和をとれる
  • 全員の合意をとることでチームワークを強くすることができる
  • チームに安心感をもたらすことができる

会議などでなかなか意見がまとまらない時でも調和性を強みとして使うことで、お互いの意見の着地点を探して全員が納得する答えを出すことができます。

そのような人が一人いるだけで、「彼なら上手にまとめてくれるだろう」とチームに安心感をもたらします。

チームに安心感をもたらし、問題も解決できるのであれば、事業もよりスムーズに進むことができそうですよね?

弱み

一方、弱みとして働いてしてしまうと次のような状態になります。

弱み
  • 周りの反応を気にしすぎて自分の意見が言えない
  • 意見が違った時に、自分が我慢すればいいと考えてしまう
  • 自己犠牲的な考え方になる

新製品のデザインを考えるときに自分は「シンプルなデザインが良い」と思っていても、他の人が「目立つ派手なデザインが良い」と言うと、自分の意見を言わず周りの意見に賛同してしまいます。

このような状態だと自分の納得のいく仕事ができなくなり、やがて仕事への熱意も落ちてしまいますよね。

なので、このような状態にならないためにここからは調和性を強みとして使うための活かし方について解説していきます!

活かし方

調和性の活かし方は次の3点です。

活かし方
  • 意見がなかなかまとまらない時は専門家の意見を取り入れて現実的な面をみせる
  • より多くの人の意見を聞くようにする
  • リーダーや会議などで責任あるポジションに着くことで、全員が意見を出しやすくする

これらを意識してみてください!

調和性を持っている人は、お互いに言い負かそうとするような対立状態がとても苦手です。

だからこそ、意見がぶつかっているときも専門家の意見を取り入れることで、現実的な解決策が提案できます!

普段からいつでも相談できる専門家を増やしておくと、問題が起きたときにすぐにアドバイスをもらえて、スムーズに解決できますよ!

また、より多くの人の意見を聞くことで、みんなが納得できる落とし所を見つけやすくなります。

そしてこれらの状況を作るために自分が責任のあるポジションに就くことがおすすめです!

実例

私のクライアントでこの「調和性」をうまく活用されていらっしゃる方がいました。

その方は、会議や打ち合わせで自分の意見をなかなか言えず、周りから「何も考えていないの?」と言われてしまうこともありました。実際は、自分やみんなの意見が本当に正しいのかどうか分からず、だからこそ自信をもって意見を出せなかったそうです。

まさに、調和性が弱みとして出てしまっている状態ですね。

周りの反応を気にしすぎて、自分の意見が言えない状態です。

しかし、話を聞いてみると、意見を言えた時もあったそうです。それは、専門家が同席していたり、事前に知識のある人からアドバイスをもらっていた時でした。そこで、私は「どうすればいいか分からないときは、そのことを正直に伝えて、まずは専門家に確認してから進めるよう促すという意見を伝えてみては?」と提案しました。その後、クライアントはそのアドバイスを実践したところ、それぞれの意見が正しいかどうかハッキリしたので、会議でも自信を持って発言できるようになりました。

どうですか?

専門家の意見を取り入れて現実的な面をみせる」ということをしっかり実践できていますよね?

このように自分の資質を強みとして活用できれば、周りから冷たい目で見られることもなくチームに貢献することができますよ!

ということで【調和性】について解説してきました。

日本人の上位資質としては2番目に多いこの調和性、きっと多くの人が今回の実例のように悩まれていたと思います。

もしあなたが、調和性を活かし、より自分らしく活躍したいと思っているのであれば、私のセッションがお役に立てるかもしれません。

セッションでは、あなたの強みを最大限に引き出し、人間関係を円滑にするための具体的な方法を一緒に考えていきます。

個人セッションは公式ラインから承っております。

また、組織に対してのチームビルディングも行っておりますので気軽にお問い合わせください。

ちなみに、1位の資質についてはこちらの記事で解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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