行動できないは嘘!慎重さを武器にする方法とは!?

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皆さんは次のような経験はありませんか?

ネットで欲しい商品を見つけたのに結局口コミを片っ端から読んでしまってなかなか決断できずにいる
大事なプレゼン前に完璧な準備をしても、本番で失敗したらどうしようと不安でドキドキ…

このようなことに心当たりのある人はストレングスファインダーの「慎重さ」が悪い方向に働いてしまっているかもしれません。

慎重さは問題が起こりそうな箇所を予測し、トラブルを最小限に抑えられる素晴らしい資質です。

プロジェクトの締切が迫り、チーム全員が慌ただしく動き回っている場面を想像してください。

そんなとき、慎重さを持つメンバーが「ここに問題が起きるかもしれない」と冷静に指摘すれば、未然にトラブルを防げます。

それにより、プロジェクトもより強固なものになりますよね?

一方で、慎重すぎることで行動が遅くなり、チームの流れに乗れないと感じる人もいるかもしれません。

この記事では「慎重さ」を最大限に活かして使いこなす方法を詳しく解説していきます!

「慎重さ」という言葉からなかなか行動することはできないという印象を持ちますよね?

私のクライアントでも「私は慎重さが上位資質にあるのでなかなか行動できなくて…」と悩んでいる方は少なくありません。

ですが、慎重さはある条件さえ整えば素早く行動できる資質なのです!

気になった方はぜひ最後まで見て慎重さの理解を深めてください!

目次

慎重さの特徴

慎重さは次のような特徴があります。

慎重さ
  • リスクを考える
  • 問題になりそうなことを予測したり察知する
  • 正しい決断をしたい
  • 万全な状況にしたい
  • よく考えてから発言する

「慎重さ」という名前の通り行動を慎重に行う資質です。

間違った決断をすると後に影響を及ぼしてしまうと考え、急いで決断することを避ける傾向があります。

また、話すときも同様で相手の話を聞き、様子を観察して、注意深く考えた上で発言します。

どうでしょう?

直感的にイメージする「慎重さ」とあまりかわらないのではないでしょうか?

他の資質との比較

ここからは「慎重さ」の理解をより深めていくために他の資質とも比較してみましょう!

「戦略性」と「慎重さ」

どちらもゴールへの進み方を決める資質です。

しかし次のような違いがあります。

戦略性:ゴールへの最短ルートを選ぶためにいくつかの選択肢を考え決める
慎重さ:現実と照らし合わせてリスクがどの程度あるかを考えて決める

レストランのメニューをリニューアルする時に皆さんはどのような行動を取りますか?

それぞれ次のような違いがあります。

戦略性がある人

メニューのトレンドを調べ、早急に取り入れることで他店よりも先に注目を集めてリードを取れると考え、SNSを活用し、大々的に集客を行う。

慎重さがある人

新商品がお客様に受け入れられるかわからないので、まずは試食会を開いて多くの人に意見を聞いたり、期間限定として売り出したりして反応を見てからリニューアルに踏み切る。

このように「戦略性」はゴールまでの最も最短なルートを、「慎重さ」はゴールまでの最も安全なルートを選ぶといった違いがあります。

「活発性」と「慎重さ」

どちらも成功に向けて行動を促す資質です。

しかし次のような違いがあります。

活発性:やりながら考え、間違えた時に軌道修正をすれば良いと行動する
慎重さ:後に影響を及ぼすと考え、万全な状態で正しい決断をしてから行動する

よく「活発性」はアクセル、「慎重さ」はブレーキとして表現されることもあるようにある意味真逆の資質です。

よく誤解されるのですが、真逆の資質は両方上位資質に出ない、ということはありません。

私もこれまでセッションしているなかで「活発性」と「慎重さ」の両方を上位資質に持っている人がいました。

その方は何かを行動する際にはまずリスクを考え選択肢をふるいにかけたうえで行動し、問題が起きたときに都度修正していくという考え方でした。

あくまでもこれは一例で上位資質に「活発性」「慎重さ」の両方持っている人でもこれとは違った使い方をしている人もいます。

ある意味真逆の資質を組み合わせて使っているのはなんだか不思議ですよね!

最後は「ポジティブ」と「慎重さ」

どちらも相手を意識してコミュニケーションを取れる資質です。

しかし次のような違いがあります。

ポジティブ:称賛を惜しまず、とにかく褒める
慎重さ:褒めすぎると相手が勘違いする可能性があるので控えめに褒める

職場で部下に企画書のフィードバックする時、皆さんはどのように行動しますか?

それぞれ次のような違いがあります。

ポジティブを持つ人

「このアイデアすごく良いね!プレゼンの資料も見やすくてわかりやすい!」といったように褒めることで相手のやる気を高め、成長を促すことが多いです。

慎重さを持つ人

「アイデアは面白いけれど具体的にどのように進めるかを詳しく書くといいよ!」といったように褒めることは控えめにして改善事項を指摘します。

これは何も「慎重さ」の人が厳しい、というわけではなく褒めすぎると相手が課題を見逃し、成長に繋がらなくなってしまうのではないかと考えているからです。

このようにどちらも相手の成長や成果を意識してフィードバックをしています。

しかしその方法がポジティブ」は称賛を通じてなのか、慎重さ」は的確な指摘なのかというやり方が異なります 。

どうでしょうか?

ここまでで慎重さの資質についてかなり理解が深まったのではないでしょうか?

しかし、まだこれだけでは慎重さが弱みとなってしまう可能性があります!

では、慎重さの資質を強みとして活用するにはどのようにすれば良いのでしょうか!

ということでここからは最後!

慎重さの強み、弱み、活かし方について解説していきます!

強み、弱み、活かし方

大前提として、資質には良い面と悪い面の二面性があります!

上位資質をバランスよく使えば「強み」となりますが、使いすぎてしまうと「弱み」となります。

ストレングスファインダーの基礎知識についてはこちらの記事で解説してるので、合わせて読んでみてください。

ストレングスファインダーを間違った知識で活用しないためにもしっかり基礎知識を学ぶことが重要です!

強み

慎重さを強みとして使うと次のような状態になります。

強み
  • 予防のために慎重に準備できる
  • 深いところまで気を配っているので用心深い
  • 失敗する可能性が低い

屋外で大規模なイベントを企画しているときに慎重さを強みとして使えている人がいると

  • 会場の設備が突然使えなくなったときどうするか
  • 天候が悪かった場合の備えをしておく
  • 万が一のために代わりのコンテンツを用意する

といったようにイレギュラーなことで進まなかった場合にもスムーズに対応できる準備が整っているため、結果的にトラブルを最小限に抑えることができます。

慎重さを持っている人は頼りになるアドバイザーのような存在ですね!

また、発言前に状況をよく観察し、じっくりと考えるので、そのアドバイスは非常に的確で信頼できるものになります。

弱み

一方、弱みとして働いてしまうと次のような状態になります。

弱み
  • 石橋を叩きすぎて初動が遅くなる
  • あらゆるリスク要因に関してすごく敏感になる
  • すぐ怖くなってしまうので用心深くなる

新製品を開発する時に慎重さが弱み化してしまうと

「原材料費が上がったらどうしよう?」
「市場ニーズに合っているのか?」
「このパーツはクレームに繋がらないか?」

といったようにあらゆるリスク要因に対してとても敏感になり決断や開発がどんどん遅れてしまいがちです 。

最悪の場合「本当にこの商品は売れるのか?」と不安が膨らみ、開発そのものがストップしてしまうこともあります。

どうでしょう?

このような状態だとチームに安心感を与えるどころか足を引っ張ってしまいますよね?

なので、このような状態にならないためにも、ここからは慎重さを強みとして使うための方法について解説していきます!

活かし方

慎重さの活かし方は次の3点です。

活かし方
  • 自分の判断に自信を持つ
  • 相談役やアドバイスをする
  • 納得するまで熟考する

先ほども説明しましたが、「慎重さ」はリスクを考え慎重に準備することができます。

なので自分の考えや判断はエビデンスがあって間違いがないと自信を持つことが大事です。

また、他人が気づかないリスクを気づくことができるので他人が決断し行動する前に相談を聞いてあげたりアドバイスをしてみてください。

相手が気づいていなかったリスクをを伝えられて、成功確率をぐっとあげることができますよ!

そうすることで相手から頼られる存在になります!

どうでしょう?

慎重さをうまく使えるイメージが湧いてきましたか?

実例

最後に「慎重さ」を上位に持つ私の友人のお話をさせていただきますね!

友人は慎重さの弱みである、まさに「石橋を叩いて叩いて壊してしまう」人でした。

そのため、遊びの計画などの話し合いでも発言が少なく目立つタイプではありませんでした。

自分でも慎重さ故になかなか行動や発言ができないと自覚していたほどです 。

ある時、みんなで旅行の計画を立てていた時、宿泊場所を選ぶ係を任されました。グループの1人は、まだスケジュールが確定していなかったことを思い出して「何かあったときのことを考えて、ぎりぎりまでキャンセル可能なこっちのホテルにしよう」と考えて、 少し高くなるけど予約変更しやすいホテルを提示しました。

みんなはキャンセルのことまで考えていなかったとすごく喜んで意見を取り入れてくれました。

この成功体験から、計画や準備の段階でリスクがある場合はそこを伝えるようにしたら、周りから「この計画で大丈夫かな?」「何かリスクはない?」と聞かれるようになりました。

これぞまさに、慎重さの強みですよね!

そのほかにも、私のクライアントで慎重さ故に行動できなくて悩んでいる人がいたので紹介しますね!

その方はフリーでWEBライターをしていましたが、将来が不安で今の仕事のままでいいのかと悩み、なかなか行動できない自分が嫌いでセッションを受けました。セッションで色々お話を聞くと、WEBライターとしてのスキルを上げるための講座を受講するといった行動をすることができていました。これは事前にその講座の内容を確認し、リスクを予測して、さらにそのリスクを最小限に抑える対策を行ってたので行動できていたとのことでした。

このように納得いくまで熟考して、自分の中で大丈夫と感じたときは迷いなく行動していました。

このように慎重さを上位資質に持つ人はやるか、やらないかを決めるのに時間はかかりますが、やるぞ!と決めたら迷わず行動できます

なのでこれからも不安になったら、事前に確認したり人に聞いたり準備することでリスクを防ぐ方法が見つけることを意識して、とアドバイスさせていただきました。

後日、お話を聞かせていただいた際にはしっかりリスクを防ぐ方法を見つけるまで調べることで、WEBライターだけではなく、取材ライターにも挑戦することができるようになったとのことです。

このように慎重さがあるからといって行動できないことはありません。

しっかり熟考することで間違いない選択ができるので、行動が止まってしまったときは人に聞いてみるなどいつもと違う情報収集をしてみると決断しやすいかもしれませんよ!

自分はどのようにリスクを防いでいるのかな?
慎重さをうまく使えていないな?

と思われた方はぜひ私のセッションを受けてみてくださいね!

あなただけの資質の活かし方についてアドバイスさせていただきます!

個人セッションは公式ラインから承っております。

また、組織に対してのチームビルディングも行っておりますので気軽にお問い合わせください。

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